ささやき

2025年1月19日 (日)

森と空

ホームページを更新しています。

original 主に風景、時々人物

works 本や装丁などの仕事

新しい環境で暮らし始めてから、空がとてもよく見えるので頻繁に描くようになりました。

形がはっきりしていないのに、すごい存在感で、色の変化や鮮やかさにも感動します。こんなにも描くことが難しいとは!と苦戦することが多いですが、空の壮大さにくらいついていくのが楽しいです。

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森も描いています。

家のまわりの風景も描きますが、山の方にガイドウォークを開催している森があり、そこで説明を聞きながら森を歩く体験が毎回感動的で、その時に受け取るひとつひとつの存在感を絵にしたくなります。近くの渓谷も好きで、冬は誰もいなくて怖いくらいですが静けさが心地よいです。

季節や時間ごとの素晴らしさを写し取れるように、じりじりと飾りなく描けたらいいです。

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2025年1月 1日 (水)

2025

昨年もご縁や仕事に恵まれた一年でした。心から感謝です。

2025年は、たくさん描き考えて、実感していく年にしていきたいです。

本年もどうぞよろしくお願いします。

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2024年12月13日 (金)

風景

今年の初夏、自然豊かな場所へ引っ越しをしました。

打ち合わせやイベントなどで東京方面に月に一回ほど通っております。

森や水辺の風景を、その場の空気を吸い込みながら描くことが夢でしたので、毎日寒さに震えながら絵を描いています。

今までと変わらないペースで、挿絵やイラストレーションの仕事や造形ワークショップなども続けていきたいので、ぜひお気軽にお問合せください。

最近はステンシルと色鉛筆が楽しいです。森にはなんとたくさんの色があるのだろうと当たり前のことに感激しています。

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「描く」というよりひたすら「切る」「たたく」

住居の環境が変わって、昼も夜も思い切りたたけるようになりました。

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2023年11月 8日 (水)

しゃべる

パレスチナ、およびイスラエル国内のアラブ人への攻撃と抑圧に反対します。イスラエル側の人質の犠牲もこれ以上でないことを願います。

暴力を拒否しようとした大昔からの人々の、悔しさや悲しみ、虚しさを礎にして人間は生かされているのだと思います。

命と尊厳を奪われない、奪わない世界をあきらめてしまわないように、暴力に対峙できる何かを国境も人種も超えて模索する未来に進みたいです。

2022年3月 3日 (木)

しゃべる

ウクライナへの侵攻を一刻も早く止めることを願います。

表面的で限られた地域だけのものだったかもしれないけれど、外交や対話で均衡を保とうとしてきた考え方をこれからも支持しますし、暴力にこれ以上命も日常も世界も巻き込まれないよう。

児童書の仕事では、戦争や難民などに関わるテーマの本の絵を描いてきました。時代は1930年代から現在まで、場所はシリア、モロッコ、オランダ、ドイツ、イギリス、キューバ、ドミニカ共和国、アメリカ、日本などです。自分の数冊の仕事を見返すだけでも昔から各地で途切れることなく暴力や迫害が続いていること、それを2度と繰り返したくないし終わらせたいという切実な精神や、傷つけ拒絶する側にもなり得るという自省が、いつもせめぎ合ってきたことを突きつけられますし、その精神と自省、対話こそが強い力になるような世界を作り続けようとすることが遠くても確かな道だと信じています。

以前ロシアのおはなしやモチーフをテーマにワークショップを開いた際に、子どもたちと『おおきなかぶ』のかけ声をロシア語で声を合わせて読んだことを思い出します。

2021年8月13日 (金)

しゃべる

名古屋入管の問題とその後の遺族とのやりとりのような事が、文化や技術やメダルの数よりも、国の根源的な体質をよりくっきりと表しているように見えます。

日本の政府や国の機関がこんなにも人権やコミュニケーションを軽く見ているということは腹が立ち恐ろしいしですし、どんな人の命も軽く見ないという大前提が政治になければ、色々なものを積み上げて飾ったとしてもそんな社会は不安定でひどく貧しいし間違っていると思います。

どんな世の中でどんな人間でいたいのかを常に考えていないといけないし、だめなものはだめだ。

 

2021年3月17日 (水)

また喋りだす

アメリカでのアジア系へのヘイトクライムについて。

この属性の人たちならばあからさまに差別してもしてもいいですよと、人気取りやお金儲けやガス抜きのために始まった事が行き着くのがこのような事件なのかと思うと、元大統領レベルのあからさまな表現ではいかなくとも、日常の些細な場面に差別や偏見があり、それを気がつかず再生産したり、ショーのように消費したり、会話の潤滑油として飲み込んだりしたくはないです。

「あいつらは劣っている、だから私たちは優れている」という考えを拒否し、「私たちは複雑で尊い」と自身を推し鼓舞するような、そういうメッセージを先人たちが何度も何度も発信していることに気がつくと、ずっとそれに守ってもらっていたのだなと泣けてきます。泣いている場合じゃねぇ、私も人類の1人としてそれをどんな形でも送り続けなくてはと、ヘイトクライムに対してはあまりに手緩い文章かもしれないけれども言葉にしていきたいです。

 

 

2021年3月15日 (月)

急に喋りだす

CMディレクターだった中島信也さんが国会答弁しているのに違和感を感じ、本来話すべき参考人たちがほとんどいない現状に腹が立ちましたが、同時に、政治とつながっていない世界はない、と自分の足元を見下ろしました。

作る側が、政治や所属する業界への意見や批判を持ち、それがあるから受け取る側が信頼して応援できる関係が当たり前になるように、こうしたい、こうしてほしいなど、お互いが発信し合って少しづつ変わっていく社会になったら、文化はもちろん政策や生活にも良い変化の方が多いのではないかと思います。

最近そのように考える時間が多くて、中でも特に言葉にしなくてはと感じたのは、差別を内包したり煽るものには強く疑問を持って出版や放映をやめる判断をしてほしいという事です。同じ場所から好きな作品や名作を多々受け取ってきたので気持ちが揺れてしまいますが、そこから生まれた少しの憎悪を「清濁併せ呑む」に置き換えられる人は攻撃される心配のない所にいるからで、それに晒されて恐怖や絶望を感じる人がいなくなる世の中にするために、創造力や知識や経験を惜しみなく使う出版社や放送局であってほしいです。私はどちら側にもなり得る限り、友人たちの言葉や先人たちの作品に気づかされながらこうありたいと思う方へ足を進めます。

今の考えをもっと明るく優しくユーモアをまじえて書けたらよいのですが無理でしたので、せめて絵は明るく優しくユーモアまじりを目指して描いていきます。

 

 

 

2017年2月27日 (月)

フィヨルドとノーザンライツ

2月の3週間ほど、ノルウェーとフィンランドを旅行してまいりました。

ノルウェーでは憧れのベルゲン鉄道とフッティルーテンに乗り、フィンランドではサーミ博物館を転々と周り、氷った湖と雪とサウナを堪能しました!

中でもフッティルーテンの船旅が最高で、大きな窓から念願のフィヨルドスケッチすることができました。クルーズにひとり旅は完全に浮いていましたが、偶然一緒だった日本のツアーの方たちとたくさんおしゃべりしてもらい、乗客の皆さんも優しくて、クルーも愉快で楽しそうに働いていて、夢のような、しかもとても濃い数日間でした。

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北極圏の風景。しびれます。しびれすぎて、今はとんがったものを見るだけで旅が思い出されて泣けてきます。

No05

ヨーロッパの北最先端。おそろしくてきれいです。

オーロラもやわらかい美しいものを見ることができました。

No06

船から降りて寂しすぎてオイオイグスグス泣いていた夜に、オーロラが現れたので元気をもらい、北の果てで立ちすくむことなく旅を続けられました。
サンキュー、ノーザンライツ。

この旅をどうにかこうにか、色々形にしていくのがこれからの目標です。
No03

Tusen Takk! Kitos!

2017年1月 6日 (金)

2017

明けましておめでとうございます。

2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の目標は、たくさん歩く事に決めました。
ふらふらウロウロ体力をつけます!

2017

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