『トムと3時の小人』ベトナム語版
たかどのほうこさん作『トムと3時の小人』(ポプラ社)のベトナム語版が届きました♪
『TOM VÀ NGƯỜI TÌ HON LÚC 3 GIỜ 』
訳者はTiều Tuệ さん。
出版社はNHÀ XUẤT BẢN KIM ĐỒNG です。
韓国語版と同じく、とてもいい雰囲気の佇まいで嬉しいです。
ベトナムの読者にたくさん手にとってもらえますように!
たかどのほうこさん作『トムと3時の小人』(ポプラ社)のベトナム語版が届きました♪
『TOM VÀ NGƯỜI TÌ HON LÚC 3 GIỜ 』
訳者はTiều Tuệ さん。
出版社はNHÀ XUẤT BẢN KIM ĐỒNG です。
韓国語版と同じく、とてもいい雰囲気の佇まいで嬉しいです。
ベトナムの読者にたくさん手にとってもらえますように!
堀直子さんの『リスたちの行進』(新日本出版社)の装画と挿絵を描きました。
かわいい題字や帯、絵の配置など楽しい装丁をしてくださったのは藤田知子さんです。
増え続けるタイワンリスの問題に、主人公の由森(ゆもり)たちが自分達の答えを見つけ出すまでが、疑問や感動、憤りなどの心情の変化とともに丁寧に描かれます。
生きているものの重みの実感から始まり、行動し対話を願う4人の行動に感じ入るものがありました。人間の都合によって、命を軽んじられる存在がどれだけあるかを考えさせられ、辛いシーンもありますが、カバーの裏に本の中にでてくる理想を描きました。
ぜひ読んでみてください。
堀直子さんとは『救助犬の弟子』に続けて2冊目です。こちらもどうぞお手にとってください。
ミリアム・ヤングさん作、小宮由さん訳の『ハロウィーンまで、まってなさい』(岩波書店刊)の装画と挿絵を描きました。
おもちゃ屋の魔女の人形4姉妹が、自分たちを雑に扱ったお客たちに、迫力満点の呪文を使って仕返しをしに行きます。末っ子のナネットだけは呪文を知らず、自分が魔法をかける順番が来ることをドキドキ不安になりながら待っています。
文章が読みやすいのはもちろん、魔女たちの会話やお話の流れがリズミカルで人形たちの世界に引き込まれました。
ハロウィーンだけに少し怖い雰囲気の挿絵も入っていますが、物語全体があたたかさに包まれたお話です。
ぜひ読んでみてください。
小宮由さんとの挿絵の仕事は『いもうとなんかいらない』に続いて二冊目です。こちらもぜひお手にとってみてください。
田中美穂さん作『コケのすきまぐらし』(福音館書店たくさんのふしぎ2021年10月号)の中国語簡体字版が届きました!
題名は『苔藓的奇妙生活』、訳者は田秀娟さん、接力出版社刊行です。
日本語版のレイアウトを活かしていただき、表紙の質感や見返しなどに変化があり、中国語版もとてもすてきな佇まいで嬉しいです。
コケの名前が中国語ではこう呼ばれるんだなと、イメージを想像しながら文字を追うのが面白いです。
中国の子どもたちにも楽しんでもらえますように!
倉敷にある田中美穂さんのお店 蟲文庫
ジェニファー・トーレスさん作、おおつかのりこさん訳『オラレ!タコスクィーン』(文研出版刊)の装画を描きました。
元気な装丁は佐藤レイ子さん、企画、編集、制作は本作りSolaさんです。
アメリカを舞台にメキシコ系移民の両親を持つ13歳のステフの葛藤が、美味しそうなタコスの描写と共に濃やかに描かれています。
自分のルーツや気持ちを大切にしたいのにできなくなってしまう辛さが、友人たちや社会への働きかけ、好きなことを通してどう変化していくのかをたくさんの方に読んでもらえたらと思います。
菅瀬晶子さん作『ウンム・アーザルのキッチン』(福音館書店刊)の挿絵を描きました。
月刊たくさんのふしぎ2024年6月号です。
美しいデザインは名久井直子さんです。
パレスチナ・イスラエルについて関わり続けてきた菅瀬さんが、ウンム・アーザルというイスラエルに住むキリスト教徒のアラブ人女性の半生を丁寧な文章で書いています。
日々の暮らしや料理風景に、イスラエルという国、アラブ人の辿った歴史と現在の姿、宗教についての文章が自然に交わります。
ガザ侵攻についても書かれている巻末の「作者のことば」もぜひ読んでほしいです。
実在する人物を描くことは緊張しましたが、菅瀬さんからたくさんの資料をお借りし、細かいところまでチェックをいただき、ウンム・アーザルと家族、友人たちの日常を想像しながら楽しく絵にすることができました。
アラブ人キリスト教徒の1人の女性が、誇りを持って日常を送る姿に心を寄せてもらえますように。
ぜひ読んでみてください。
小森香折さん作『紫の女王』(偕成社刊)の装画と挿絵を描きました。
『青の読み手』『紅の魔女』『黒の皇子』に続く最終巻です。
シリーズを通して美しい装丁にしてくださったのは中嶋香織さんです。
ノアとセシルの変化、仲間が集まる過程、するべきことが分かった時の勇気など、一巻から最終巻まで丁寧にいきいきと書かれていて、彼らと同じように一所懸命に生きているように感じる熱い物語でした。
数年間、魅力的な人物や生き物たち、邪悪なもの、きらびやかな世界の挿絵を描けてとても幸せでした。
ぜひシリーズを手に取ってみてください。
偕成社のWebマガジンでの紹介もご覧ください。
いとうみくさん作『あたしデイズ』(新日本出版社刊)の挿絵と装画を描きました。
かわいい装丁は藤田知子さんです。
小学4年生の睦月が感じる、友だちや家族との距離の伸び縮みが厳しくもあたたかく伝わってきます。
私もこういうことがあったなぁ、今でもあるなぁ、など人物や気持ちの描写にたくさん共感しました。
ぜひ読んでみてください♪
<いとうみくさんとは『唐木田さんち物語』(毎日新聞出版刊)に続き2度目のお仕事でした✨
Youtubeチャンネル
「宮沢賢治と絵本の時間」に『双子の星』の回がアップされました。
編集者の松田素子さんが絵本制作の過程や宮沢賢治の世界について話すトークイベントの様子です。
これまでの回もとても面白く、絵本は色々な作り方があって、アプローチも様々なのだなと驚きます。
ぜひご覧ください。