仕事/児童書 works/children's books

2026年3月 4日 (水)

『秘密のフリンドル・ファイル』

アンドリュー・クレメンツさん作、田中奈津子さん訳『秘密のフリンドル・ファイル』(講談社)の装画を描きました。『合言葉はフリンドル!』の続編にあたる物語です。
引き続きかわいい装丁は椎名麻美さんです。

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000418350

「ペン」を「フリンドル」という新しい言葉で呼ぶことを流行らせた5年生のニックが主人公だった頃から時が流れて、主人公はプログラミングが大好きな6年生のジョシュになります。
ジョシュが紙や手書きにこだわるN先生に苛立ちや、疑念を持ったことから友人たちを巻き込んだ物語が始まります。会話やチャットなどのやり取りが軽やかで楽しく、一緒にその場にいるような気持ちになります。

ネットにスマホ、SNS、動画配信などに囲まれた子どもたちの環境の激変を理解して、アナログの大切さも継承しようとする、クレメンツさんの深い視点を感じました。

クレメンツさんは2019年にお亡くなりになり、この本は遺作になりました。

子どもたちはもちろん大人にもぜひ読んでほしいです!

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2025年12月 2日 (火)

『合言葉はフリンドル!』

アンドリュー・クレメンツさん作、田中奈津子さん訳『合言葉はフリンドル!』(講談社)の装画と挿絵を描きました。
かわいい装丁は椎名麻美さんです。

1999年に出版された本の新版です。

小学5年生のニックが、言葉についてふと考えはじめたこから新しい言葉を使うアイディアを思いつき、クラスを巻き込み、それがさらに大きなうねりになっていきます。
ニックの驚くような行動に心を奪われつつ、敵対しているように見える先生にも感情移入しながら、最後に胸を打たれました。

2026年3月にはクレメンツさん最後の作品でこの本の続編にあたる『秘密のフリンドル・ファイル』が刊行予定です。

ぜひ読んでみてください!

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2025年9月26日 (金)

『おしゃべりねずみ ゴル・ゴン・ゾーラ』

小森香折さん作『おしゃべりねずみ ゴル・ゴン・ゾーラ』(偕成社刊)の装画と挿絵を描きました。

シックでかわいい装丁は中嶋香織さんです。

「青の読み手シリーズ」の主人公の相棒、白ねずみのパルメザンの子どもたちのお話3編が収録されています。シリーズに共通する雰囲気はそのままに、元気いっぱいのねずみたちが人助けや事件を解決したり大活躍します。楽しい言い間違いもたくさん聞けて笑いもたっぷりです。

ぜひ読んでみてください。

「青の読み手シリーズ」の偕成社の記事はこちら

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2025年4月 4日 (金)

『なないろのはし』

横山佳さん作『なないろのはし』(BL出版)の装画と挿絵を描きました。

さわやかな装丁は安東由紀さんです。

小学4年生の空海(そらみ)の「きらいなものがいっぱいある」という気持ちから物語が始まります。手話を使う祖父との時間を軸に、自分の感情を少しずつ言葉にしたり、身近な人の変化や過去に気づいていく繊細な空海の視線に共感し励まされるようでした。

ぜひ読んでみてください。

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2024年12月20日 (金)

『トムと3時の小人』ベトナム語版

たかどのほうこさん作『トムと3時の小人』(ポプラ社)のベトナム語版が届きました♪

『TOM VÀ NGƯỜI TÌ HON LÚC 3 GIỜ 』

訳者はTiều Tuệ さん。
出版社はNHÀ XUẤT BẢN KIM ĐỒNG です。

韓国語版と同じく、とてもいい雰囲気の佇まいで嬉しいです。
ベトナムの読者にたくさん手にとってもらえますように! 

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2024年9月26日 (木)

『リスたちの行進』

堀直子さんの『リスたちの行進』(新日本出版社)の装画と挿絵を描きました。

かわいい題字や帯、絵の配置など楽しい装丁をしてくださったのは藤田知子さんです。

増え続けるタイワンリスの問題に、主人公の由森(ゆもり)たちが自分達の答えを見つけ出すまでが、疑問や感動、憤りなどの心情の変化とともに丁寧に描かれます。

生きているものの重みの実感から始まり、行動し対話を願う4人の行動に感じ入るものがありました。人間の都合によって、命を軽んじられる存在がどれだけあるかを考えさせられ、辛いシーンもありますが、カバーの裏に本の中にでてくる理想を描きました。

ぜひ読んでみてください。

堀直子さんとは『救助犬の弟子』に続けて2冊目です。こちらもどうぞお手にとってください。

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2024年9月23日 (月)

『ハロウィーンまで、まってなさい』

ミリアム・ヤングさん作、小宮由さん訳の『ハロウィーンまで、まってなさい』(岩波書店刊)の装画と挿絵を描きました。

おもちゃ屋の魔女の人形4姉妹が、自分たちを雑に扱ったお客たちに、迫力満点の呪文を使って仕返しをしに行きます。末っ子のナネットだけは呪文を知らず、自分が魔法をかける順番が来ることをドキドキ不安になりながら待っています。

文章が読みやすいのはもちろん、魔女たちの会話やお話の流れがリズミカルで人形たちの世界に引き込まれました。

ハロウィーンだけに少し怖い雰囲気の挿絵も入っていますが、物語全体があたたかさに包まれたお話です。

ぜひ読んでみてください。

小宮由さんとの挿絵の仕事は『いもうとなんかいらない』に続いて二冊目です。こちらもぜひお手にとってみてください。

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2024年8月29日 (木)

『コケのすきまぐらし』中国語簡体字版

田中美穂さん作『コケのすきまぐらし』(福音館書店たくさんのふしぎ2021年10月号)の中国語簡体字版が届きました!

題名は『苔藓的奇妙生活』、訳者は田秀娟さん、接力出版社刊行です。

日本語版のレイアウトを活かしていただき、表紙の質感や見返しなどに変化があり、中国語版もとてもすてきな佇まいで嬉しいです。

コケの名前が中国語ではこう呼ばれるんだなと、イメージを想像しながら文字を追うのが面白いです。

中国の子どもたちにも楽しんでもらえますように!

倉敷にある田中美穂さんのお店 蟲文庫

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2024年7月 3日 (水)

『オラレ!タコスクィーン』

ジェニファー・トーレスさん作、おおつかのりこさん訳『オラレ!タコスクィーン』(文研出版刊)の装画を描きました。

元気な装丁は佐藤レイ子さん、企画、編集、制作は本作りSolaさんです。

アメリカを舞台にメキシコ系移民の両親を持つ13歳のステフの葛藤が、美味しそうなタコスの描写と共に濃やかに描かれています。

自分のルーツや気持ちを大切にしたいのにできなくなってしまう辛さが、友人たちや社会への働きかけ、好きなことを通してどう変化していくのかをたくさんの方に読んでもらえたらと思います。

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2024年5月 2日 (木)

『ウンム・アーザルのキッチン』

菅瀬晶子さん作『ウンム・アーザルのキッチン』(福音館書店刊)の挿絵を描きました。

月刊たくさんのふしぎ2024年6月号です。

美しいデザインは名久井直子さんです。

パレスチナ・イスラエルについて関わり続けてきた菅瀬さんが、ウンム・アーザルというイスラエルに住むキリスト教徒のアラブ人女性の半生を丁寧な文章で書いています。

日々の暮らしや料理風景に、イスラエルという国、アラブ人の辿った歴史と現在の姿、宗教についての文章が自然に交わります。

ガザ侵攻についても書かれている巻末の「作者のことば」もぜひ読んでほしいです。

実在する人物を描くことは緊張しましたが、菅瀬さんからたくさんの資料をお借りし、細かいところまでチェックをいただき、ウンム・アーザルと家族、友人たちの日常を想像しながら楽しく絵にすることができました。

アラブ人キリスト教徒の1人の女性が、誇りを持って日常を送る姿に心を寄せてもらえますように。

ぜひ読んでみてください。

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