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2023年6月15日 (木)

『ロッタの夢 ーオルコット一家に出会った少女』

ノーマ・ジョンストンさん作、谷口由美子さん訳『ロッタの夢ーオルコット一家に出会った少女(岩崎書店刊)の装画と挿絵を描きました。

1848年〜1849年のボストン。ドイツから移民としてやってきたロッタと、後に『若草物語』を執筆するルイザ・メイ・オルコットとその一家との交流の物語です。

貧困や差別に絡め取られそうになる中、ルイザたちと一緒に過ごし影響を与え合いながら、ロッタが自分の道を見出すまでが愛情深く力強く描かれています。

物語の中のオルコット一家に起こる事柄は全て本当の事を基にしていて、ロッタ一家については作者が歴史や事実から想像を膨らませて書いたフィクションという面白い構造でした。

『若草物語』そのままのような四姉妹や、美味しそうな食べ物(巻末にレシピ付き)も登場します。

ぜひ読んでみてください。

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2023年6月14日 (水)

『いつかの約束 1945』

山本悦子さん作『いつかの約束1945(岩崎書店刊)の装画と挿絵を描きました。

爽やかな装丁は鳴田小夜子(KOGUMA OFFICE)さんです。人物の顔のアップを描くことはあまりないのですが、今回鳴田さんのディレクションの元でわくわくとチャレンジしました。

自分を9歳だと言い張るおばあちゃんのすず。みくとゆきなは夏休みのひと時をすずと一緒に過ごすことになります。

みくたちがのびのびと暮らす日常の地続きに戦争や辛い記憶があることを、痛みは残りながらも悲劇ではなく希望につながるような物語として受け取りました。

9歳のおばあちゃんを楽しく描いています♪

ぜひ読んでみてください。

 

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2023年6月13日 (火)

西日本読書感想画コンクール

67西日本読書感想画コンクールの中学生の指定図書に挿絵を描いた2作品が選ばれました。

『しずかな魔女』

市川朔久子さん作 

岩崎書店刊

『空から見える、あの子の心』

シェリー・ピアソルさん作

久保陽子さん訳

童心社刊

2冊とも人と向き合い関わることの難しさや尊さがとても慎重に真摯に書かれている作品だと思っているので、たくさんの方に知っていただける機会が生まれて嬉しいです。

ぜひ読んでみてください。

どんな絵になるのか楽しみです♪

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お知らせが遅くなりましたが『空から見える、あの子の心』はJBBY「おすすめ!世界の子どもの本」2022年の1冊にも選ばれています。土居安子さんがすてきな紹介文を書いてくださいました!

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2023年6月 2日 (金)

小宮由×5人の画家〈おはなし〉の世界

6月3日(土)から7月17日(月・祝)まで教文館9階のナルニアホールにて「聞いて、読んで、見て楽しい!小宮由×5人の画家〈おはなし〉の世界」が開催されます。

小宮さんの翻訳した5冊の絵童話(岩波書店刊)の展示です。

原画展示

『けんかのたね』

 大野八生さん

『だれもしらない小さな家』

 佐竹美保さん

デジタル紙芝居

『くしゃみおじさん』

 山村浩二さん

パネル展示

『そんなのうそだ』

 坂口友佳子さん

『いもうとなんかいらない』

 平澤朋子

小宮由さんとそれぞれの絵の担当の方のサインが入った書籍も販売されます。

6月21日のトークは定員に達しているようです。

小宮さんが発掘したお話の世界をぜひお楽しみください♪

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