講演会報告2021~2022
2021年の後半から2022年にかけて3箇所から講演会の依頼をいただき、挿絵や北欧の風景の絵についての話をしてまいりました。
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2021年11月18日は浜松読書文化協会の一環として活動されている「子どもと本の架け橋」の主催で『挿し絵と旅』というテーマで風景の写真や絵、「名探偵カッレ」の制作過程を中心に1時間半ほど話をいたしました。
子どもの本や読書に関しての活動をされている方が多く聞きに来てくださいました。
最初の方は緊張していたのですが、端々にあたたかい空気を感じて言葉を素直に出すことができました。担当してくださったみなさんも初対面とは思えないほど親しみ深く接してくださりとてもありがたかったです。
後日、会報誌にすてきな記事を書いてくださいました。
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2021年12月19日は渋谷区立中央図書館で『挿し絵の仕事と準備』という題名で講演をしました。
参加者の中には、小学生以上の子どもたちもいるので、自分がそのくらいの年齢だった時にどんなことを聞きたかったかなと想像しながら内容を作りました。
学生時代、はぐれたような感覚になった時に絵を描くことで居場所を作り出していたことを話したり、スケッチをまとめたデッサンの辞書やカッレの原画を手にとって見てもらえるようにしました。
質問コーナーで小学生の子と画材についての情報交換ができたことも思い出深いです。
図書館の方たちは、館内にたくさんの挿し絵を飾って当日までの時間を盛り上げてくださいました。「あの本の挿絵だ!あ、あれはあの本の」と10年以上前のものから最新刊まで、絵を担当した本を振り返りながら、現場の様子や「しぶやおすすめの本50」について、本の帯を作るイベントについても聞くことができてとても貴重な機会になりました。
カウンターの机にも!
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2022年2月28日は大田区立南浦小学校の司書の方に依頼をいただき、3年生に向けて話をしてまいりました。
本もたくさん用意していただきました。
題名は渋谷区立中央図書館と同じく『挿し絵の仕事と準備』です。本番の絵を描くまでにその物語のテーマついて、どんな風に興味を深めていくのかを中心にラフや絵を見てもらいました。その興味や知識、感動や雑念などが集まりこんがらがってはじめて私は挿し絵を描けるということをイラストをまじえて説明しました。
話の後には、ぎざぎさの紙と、目玉の紙を張り合わせてしおりを作りました。
言葉が足りなくて、分かりにくいこともたくさんあったと思いますが、真剣に聞いてくれて、後日感想のお手紙まで!
なんとありがたいことだろうと嬉し泣きです。
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このような機会いただくことで、どのように仕事をするか以上にどんな生き方をするのかを考えることになり、それがあっての絵だと実感しました。
本や子どもの環境に携わる方たちの、大切に場所を作りコミュニケーションをしている姿勢にも大きな影響を受けました。
呼んでくださり聞いてくださったみなさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。