ささやき

2022年3月 3日 (木)

しゃべる

ウクライナへの侵攻を一刻も早く止めることを願います。

表面的で限られた地域だけのものだったかもしれないけれど、外交や対話で均衡を保とうとしてきた考え方をこれからも支持しますし、暴力にこれ以上命も日常も世界も巻き込まれないよう。

児童書の仕事では、戦争や難民などに関わるテーマの本の絵を描いてきました。時代は1930年代から現在まで、場所はシリア、モロッコ、オランダ、ドイツ、イギリス、キューバ、ドミニカ共和国、アメリカ、日本などです。自分の数冊の仕事を見返すだけでも昔から各地で途切れることなく暴力や迫害が続いていること、それを2度と繰り返したくないし終わらせたいという切実な精神や、傷つけ拒絶する側にもなり得るという自省が、いつもせめぎ合ってきたことを突きつけられますし、その精神と自省、対話こそが強い力になるような世界を作り続けようとすることが遠くても確かな道だと信じています。

以前ロシアのおはなしやモチーフをテーマにワークショップを開いた際に、子どもたちと『おおきなかぶ』のかけ声をロシア語で声を合わせて読んだことを思い出します。

2021年8月13日 (金)

しゃべる

名古屋入管の問題とその後の遺族とのやりとりのような事が、文化や技術やメダルの数よりも、国の根源的な体質をよりくっきりと表しているように見えます。

日本の政府や国の機関がこんなにも人権やコミュニケーションを軽く見ているということは腹が立ち恐ろしいしですし、どんな人の命も軽く見ないという大前提が政治になければ、色々なものを積み上げて飾ったとしてもそんな社会は不安定でひどく貧しいし間違っていると思います。

どんな世の中でどんな人間でいたいのかを常に考えていないといけないし、だめなものはだめだ。

 

2021年3月17日 (水)

また喋りだす

アメリカでのアジア系へのヘイトクライムについて。

この属性の人たちならばあからさまに差別してもしてもいいですよと、人気取りやお金儲けやガス抜きのために始まった事が行き着くのがこのような事件なのかと思うと、元大統領レベルのあからさまな表現ではいかなくとも、日常の些細な場面に差別や偏見があり、それを気がつかず再生産したり、ショーのように消費したり、会話の潤滑油として飲み込んだりしたくはないです。

「あいつらは劣っている、だから私たちは優れている」という考えを拒否し、「私たちは複雑で尊い」と自身を推し鼓舞するような、そういうメッセージを先人たちが何度も何度も発信していることに気がつくと、ずっとそれに守ってもらっていたのだなと泣けてきます。泣いている場合じゃねぇ、私も人類の1人としてそれをどんな形でも送り続けなくてはと、ヘイトクライムに対してはあまりに手緩い文章かもしれないけれども言葉にしていきたいです。

 

 

2021年3月15日 (月)

急に喋りだす

CMディレクターだった中島信也さんが国会答弁しているのに違和感を感じ、本来話すべき参考人たちがほとんどいない現状に腹が立ちましたが、同時に、政治とつながっていない世界はない、と自分の足元を見下ろしました。

作る側が、政治や所属する業界への意見や批判を持ち、それがあるから受け取る側が信頼して応援できる関係が当たり前になるように、こうしたい、こうしてほしいなど、お互いが発信し合って少しづつ変わっていく社会になったら、文化はもちろん政策や生活にも良い変化の方が多いのではないかと思います。

最近そのように考える時間が多くて、中でも特に言葉にしなくてはと感じたのは、差別を内包したり煽るものには強く疑問を持って出版や放映をやめる判断をしてほしいという事です。同じ場所から好きな作品や名作を多々受け取ってきたので気持ちが揺れてしまいますが、そこから生まれた少しの憎悪を「清濁併せ呑む」に置き換えられる人は攻撃される心配のない所にいるからで、それに晒されて恐怖や絶望を感じる人がいなくなる世の中にするために、創造力や知識や経験を惜しみなく使う出版社や放送局であってほしいです。私はどちら側にもなり得る限り、友人たちの言葉や先人たちの作品に気づかされながらこうありたいと思う方へ足を進めます。

今の考えをもっと明るく優しくユーモアをまじえて書けたらよいのですが無理でしたので、せめて絵は明るく優しくユーモアまじりを目指して描いていきます。

 

 

 

2017年2月27日 (月)

フィヨルドとノーザンライツ

2月の3週間ほど、ノルウェーとフィンランドを旅行してまいりました。

ノルウェーでは憧れのベルゲン鉄道とフッティルーテンに乗り、フィンランドではサーミ博物館を転々と周り、氷った湖と雪とサウナを堪能しました!

中でもフッティルーテンの船旅が最高で、大きな窓から念願のフィヨルドスケッチすることができました。クルーズにひとり旅は完全に浮いていましたが、偶然一緒だった日本のツアーの方たちとたくさんおしゃべりしてもらい、乗客の皆さんも優しくて、クルーも愉快で楽しそうに働いていて、夢のような、しかもとても濃い数日間でした。

No04

北極圏の風景。しびれます。しびれすぎて、今はとんがったものを見るだけで旅が思い出されて泣けてきます。

No05

ヨーロッパの北最先端。おそろしくてきれいです。

オーロラもやわらかい美しいものを見ることができました。

No06

船から降りて寂しすぎてオイオイグスグス泣いていた夜に、オーロラが現れたので元気をもらい、北の果てで立ちすくむことなく旅を続けられました。
サンキュー、ノーザンライツ。

この旅をどうにかこうにか、色々形にしていくのがこれからの目標です。
No03

Tusen Takk! Kitos!

2017年1月 6日 (金)

2017

明けましておめでとうございます。

2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の目標は、たくさん歩く事に決めました。
ふらふらウロウロ体力をつけます!

2017

2014年6月21日 (土)

Hei! Hej!

6月の半ばの2週間程ノルウェーとスウェーデンを旅してまいりました!

 

 

涼しくて、まぶしくて、スーパーが閉まっていて、バスが来なくて、さびしいけど満たされるような、そんな旅でした。

 

 

 

 

北欧の最北の列車に乗り、ノルウェーのロフォーテン諸島をサイクリング、スウェーデンのダーラナ地方を散歩。悔いを残さず、と思ったけれど国民の祝日にまきこまれ一番楽しみにしていたロフォーテンのÅ(オー)にはたどりつけず…。つぎこそいくぞ、まっていてねÅ。

 

 

 

 

Ro01

 

 

 

 

ロフォーテン諸島スヴォルヴァー

 

 

 

Ro02

 

 

 

 

スヴォルヴァーからヘニングスヴァーまで15km自転車

 

 

 

Mora01

 

 

 

 

スウェーデンの町ムーラの大きい湖

 

 

 

Mora02

 

 

 

 

ムーラも自転車で爆走

 

 

 

 

うまくいかなかったり道に迷ったり不安に思ったり焦ったり、そんなことがたくさんあって本当に多くの人たちに質問しまくりました。

 

 

 

みんな私の奇妙な英語を根気よく聞いてくれて優しくおしえてくれました。

 

 

 

「おかげで、無事についたよー!やりとげたよー!」と心からTack!

 

 

 

2014年1月 2日 (木)

2014

あけましておめでとうございます!

昨年も様々な方面の方々に大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2014年は原画展やトークイベントなどたくさん予定しております。
絵を描く事から生まれる枝葉を大事に大きくしていけたらと思います。

2014

神社の初詣で「新年の抱負がありすぎてどうしましょう」と、変な拝み方をしてしまいましたが、はりきってスタートダッシュ!

2013年1月 3日 (木)

2013

あけましておめでとうございます!
新年は、とてもさむい。
昨年もたくさんの方にお世話になりました。
2013年もどうぞよろしくお願いいたします。
イラストレーションの仕事とpipioの活動、
どちらも丁寧に楽しく枠をはみだすいきおいを大切にがんばってまいります。
皆様にとって、よい1年になりますように!
Top2013




2011年7月 9日 (土)

夏祭り

地元の児童館の夏祭りに参加してきました。

毎年、私は子どもの腕に絵を描くコーナーを担当しています。
今回は水景展でご一緒した田口さんがお手伝いに来てくれました。こころづよし!うれしいな。
他にも、小学生や中学生の子たちも描いてくれます。

人の腕に直接絵を描くのはとても緊張するし、紙に描くのとはちがう感覚でにじんだり発色がよくなかったりするけれど、小学生がすごく自信を持って描いていて、お客さんをガンガン呼んでいきいきと仕事しているのを見て、みならわなきゃいけんなと思いました。
小学生や中学生とチームになって仕事ができることが、とんでもなく楽しい。

大学生の頃から、かれこれ8年ちかくご縁が続いている児童館。
来年も再来年も、夏祭りで描きまくって、おわりにかき氷をかきこみたいです。

お祭り後の、わたしの腕。

夏祭り

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