『ウンム・アーザルのキッチン』
菅瀬晶子さん作『ウンム・アーザルのキッチン』(福音館書店刊)の挿絵を描きました。
月刊たくさんのふしぎ2024年6月号です。
美しいデザインは名久井直子さんです。
パレスチナ・イスラエルについて関わり続けてきた菅瀬さんが、ウンム・アーザルというイスラエルに住むキリスト教徒のアラブ人女性の半生を丁寧な文章で書いています。
日々の暮らしや料理風景に、イスラエルという国、アラブ人の辿った歴史と現在の姿、宗教についての文章が自然に交わります。
ガザ侵攻についても書かれている巻末の「作者のことば」もぜひ読んでほしいです。
実在する人物を描くことは緊張しましたが、菅瀬さんからたくさんの資料をお借りし、細かいところまでチェックをいただき、ウンム・アーザルと家族、友人たちの日常を想像しながら楽しく絵にすることができました。
アラブ人キリスト教徒の1人の女性が、誇りを持って日常を送る姿に心を寄せてもらえますように。
ぜひ読んでみてください。