『いもうとなんかいらない』
ロイス・ダンカンさん作、小宮由さん訳『いもうとなんかいらない』(岩波書店刊)の装画と挿絵を描きました。
いつもあそびのじゃまばかりしてくる妹を、メアリー・ケイはどうにかしようとたくらみます。
ひとつひとつのセリフやお話の展開に心がこもっていて、文字で読んでも声で聞いてもいきいきとした様子や、主人公の気持ちの揺れと変化が伝わってきます。
もうとりかえしがつかないかも…!と主人公が焦る後半の描写がややこわく感じたのですが、私はそこがとても好きで、子どもが見ている世界にはっとさせられました。
あそぶ様子をたくさん描けて幸せでした。
この本は小宮由さん翻訳の幼年童話シリーズの3冊目です。
既刊は『くしゃみおじさん』絵・山村浩二さん『けんかのたね』絵・大野八生さんです。
どちらのお話も文と絵の呼吸がぴったりでとても面白いです。ぜひ読んでみてください。