ワークショップ2019年〜
下記のワークショップのレポートをアップしました。ぜひご覧ください。
湯湯(タンタン)さん作、高野素子さん訳『精霊のなみだ』(あかね書房)の挿絵と装画を描きました。
トゥートゥルとふしぎな友だち第3巻目です。 装丁は中浜小織さんです。
村の人からこわがられている謎めいた藍ばあさんと友だちになったトゥートゥルは、彼女から語られる物語に夢中になっていきます。信念を持つことによって共存することになる藍ばあさんの壮絶な孤独と、トゥートゥルの若々しい存在感の対比が胸をうちました。ぜひ読んでみてください。
第1巻はこちら
第2巻はこちら
2月26日にティール・グリーンinシード・ヴィレッジさんで、pipioの「おはなし世界一周」を開催しました。
世界中にちらばるおはなしを、紙芝居、絵本、語りで紹介していきました。
スタートはアフリカから。紙芝居後、子どもたちに台紙と丸いシールをくばります。台紙の「1」に貼ります。
お次はスウェーデンのおはなし。絵本のあとは、空と陸のシールと落ち葉のしたから小さな種のシールを見つけて、台紙の「2」に貼ります。
つづいてポーランドのおはなし。再び空と陸のシールを貼ります。先ほど植えた種から花が咲いたので地面から選んでもらい台紙「5」にすべて貼ります。
最後のおはなしは、韓国のトッケビの語りです。絵本や紙芝居とはまた違う魅力、語りの包容力のようなものを感じました。
余韻にひたりつつ、花の向こうにひそんでいるトッケビを尻尾をひっぱって見つけてもらいます。
ふくろに入っているパーツを合わせて、台紙の「6」に貼ります。
続けて、そのトッケビのセリフを選んでもらいます。
セリフは「7」に貼ります。
全体図ができてきました。台紙を折り、真ん中をホチキスで止めハサミで一辺を切り取ると…
小さな本の完成です。
おはなしの締めとして日本のコロボックルについて紹介がありました。
それぞれの本には小さなこびとが切り抜かれているので、それと同じ形のこびとがコロボックルのように落ち葉の下に隠れているので探してもらいます。
妖精に顔を描いたり、「1」に貼った丸いシールを自画像にして題名を書いて完成です。
本の裏にはこびとがはいれる葉っぱをつけています。
世界一周という大きな題名でしたが、テーマはちいさなものに耳をすましたり、その存在を感じるよろこびについてでした。
参加してくれたみなさん、ティール・グリーンさん、ありがとうございました!
お店のブログでも紹介していただきました。
ジャネット・ウィンターさん作、福本友美子さん訳『わたしたちの家が火事です』(鈴木出版)の描き文字を担当しました。
読みやすいデザインは中嶋香織さんです。
スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんが、ストライキをはじめるまでと、そのストライキが世界中の若者に広がっていく過程がジャネットさんの力強い筆致で描かれます。
私は題字とストライキの際使われたプラカードの文字を描きましたが、グレタさんたちが発するメッセージと問いは私自身にむかっているものでした。文字を描きながら「こんな状態にしてしまってごめんなさい」という思いがとめどなく湧きながらも、それをたずさえつつ行動を起こしていくしかないと思いました。
ぜひ読んでみてください。